日本ハム大谷翔平投手(21)が26日、千葉・鎌ケ谷での自主トレを打ち上げ、故郷・岩手に帰省した。投手3冠を獲得した15年を終え、来季は4年目を迎える。年内は体力強化を目的にトレーニングしてきたが、年明けには「スキル重視」へとステップアップし、2月のキャンプへと進めていく考えを明かした。

 先輩のもとへ駆け寄っては頭を下げ、握手を交わした。「投手3冠」を獲得し、プレミア12では侍ジャパンでも活躍した大谷が、年内の千葉・鎌ケ谷での自主トレを打ち上げ、帰郷した。「(地元の友人と)集まったりする予定はあります。(母校花巻東の佐々木)監督や部長にあいさつに行って、話をするだけでも楽しい。今はこっち(の生活)がメーンになっているので、帰ったら新鮮です」。つかの間の休息に入る。

 一家だんらんや母・加代子さんの手料理、同級生との会話は、1年間の激闘で疲れた心や体を癒やしてくれる。ともに白球を追った母校のチームメートは、来季への活力を与えてくれる。「何人かは社会人(野球)でやることも決まってるみたいです。頑張っている人たちがたくさんいる。大学でも結果を残している人がいるし、すごいなと思う」。プロ野球界しか知らない大谷にとっては、それぞれの道で奮闘する仲間たちの姿が刺激になる。

 プレミア12終了後はブルペン入りを控え、ランニングやウエートトレを中心に鍛えてきたが、年明けは投球練習も再開するつもり。「フィジカル重視からスキル重視の練習に移行してくる」。ギアを上げ、2月の米アリゾナキャンプへと仕上げていく。

 来季の目標を問われると「ケガなくやりたいです」と短く答えた。ケガさえなければ、結果を残せる自信があるという表れだ。【本間翼】