金本監督から1面、奪いとらんかい! 阪神川藤幸三OB会長(66)が13日、大阪市内のホテルで甲子園歴史館運営にまつわる会議に出席し、若虎たちに向けて強烈なメッセージを発信した。

 川藤OB会長 ここまで監督の話題ばかりやないか。監督の話題がシーズン中にもあるようではあかん! 選手や! いつまで監督の話をしているんや、オレらの方を向かんかい、となってくれないとな。

 昨年10月に金本監督が就任。新指揮官の一挙手一投足が注目され、今オフはスポーツ新聞の1面に「金本」の2文字が躍る回数が圧倒的に多くなった。そんな傾向を許している若手選手たちに、物足りなさを感じている。まずはケンカ上等の心意気を求めた。

 川藤OB会長 いつまでベテランにやらせとるんや! あとは任せてくれ、とならんと。ワシは若い時、「クソったれ、いつまで(ベテランに)やらすんや」と思っていた。今の子は態度に出さないけど、出せばいいんよ。有言実行や。(出るクイが)打たれたら、また出ればいいんや!

 若虎の台頭なくしてチームの底上げ、11年ぶりのV奪回はない。そう考えるからこそ、一言一言に熱がこもる。

 川藤OB会長 監督も自分のことはどうでもいいと思っているはずや。(若手選手が1面に乗れば)監督もうれしいと思う。

 厳しい言葉は愛の裏返しに他ならない。「皆に期待しとるんや」。若虎の1面ジャックを、大先輩は待ちわびている。【佐井陽介】

 ◆1面内訳 阪神金本監督の正式決定を報じた昨年10月18日付から今日1月14日付まで、日刊スポーツ(大阪最終版)の阪神関連1面は合計47回あった。もっとも多かったのが金本監督に関するもので19回。2位は掛布2軍監督の4回。3位は藤浪、高山、藤川が3回で並んだ。矢野コーチ、今岡コーチの各1回を含め、首脳陣に関する1面が全体の5割以上を占め、選手関連を圧倒した。