阪神藤浪が4年目の今季も実戦調整を容認された。これまでにキャンプでの「実戦漬け」を希望していた藤浪に、転任した香田勲男1軍投手コーチが理解を示した。

 鳴尾浜でキャッチボールやシャトルランなどのトレーニングに励む藤浪を、香田コーチはじっくり観察。キャンプでの調整法について「彼と話し合いながら決めていきたいと思います。実戦で、というのは良いと思う」と話した。

 藤浪はプロ3年目の昨季にチーム最多の14勝を挙げた。今回の春季キャンプはもう4度目となる。自らの調子の上げ方も把握しているだろう。香田コーチも「彼も今までの経験もあるだろうし、我々の権限もある。良い形をつくっていきたい」と藤浪の意見をくみながら調整法を組み立てる。

 宜野座キャンプでは早ければ2月6日か7日に紅白戦が行われる予定。対外試合は16日楽天戦(練習試合)から5試合ほど組まれ、実戦マウンドは豊富にある。香田コーチはキャンプ前に藤浪と話し合う機会を設け、調整法について意見を交わす。4年目で初の開幕投手から21勝無敗など大きな期待を背負う若き大黒柱は、ガチンコ調整でシーズンへ向かいそうだ。