助っ人最後のピースは再入団左腕!? オリックスの外国人選手として左腕ダン・ランズラー投手(30=ツインズ3A)の獲得が有力となっていることが24日、分かった。筆頭候補としてリストアップし、既に身分照会済み。契約面で合意すれば入団の運びとなる。

 ランズラーは14年7月末にオリックス入団。1軍登板せず同年12月に自由契約となり、米球界に戻った。だが、オリックスは現状で先発、中継ぎとも左腕が不足しており、ランズラーの実力を評価するフロントが再獲得の検討を開始した。オリックス外国人の再入団なら、野手では最近ではカラバイヨがいるが、投手では初めてとなる。

 オリックスは新外国人として投手は抑えのエリック・コーディエ(29)を獲得。野手ではブレント・モレル内野手(28)とブライアン・ボグセビック外野手(31)を獲得した。既存のディクソンとブランコに加えた5人が確定。球団は「第6の外国人」を探していた。

 これまで瀬戸山隆三球団本部長は「もう1人は左投手が欲しい。理想は先発、中継ぎともに投げられるタイプ」と話していた。ランズラーは150キロの直球を持ち、米球界で救援中心に先発経験もある。まさに理想のタイプと合致する。

 14年のオリックス在籍時は結果を残せなかったが、日本球界を知っているのも強みとなりそうだ。獲得を目指していた左腕ライアン・バクター投手(28)との交渉は不発に終わった。

 ◆ダン・ランズラー 1985年3月30日生まれ。米カリフォルニア州出身。カリフォルニア大リバーサイド校を経て07年ドラフト9巡目でジャイアンツ入り。大リーグ通算89試合4勝2敗、防御率3・86。14年7月末にオリックス入団。2軍で6試合0勝0敗、防御率4・50と振るわず、1軍登板なく退団。昨季はツインズ3Aで39試合0勝1敗、防御率5・26。193センチ、100キロ。左投げ左打ち。

 ▼日本球界で1度在籍した球団を退団し、再入団した近年のケースは、野手では15年オリックス・カラバイヨ。10、11年にオリックスに在籍し、12年以降はBCリーグ・群馬など所属で、15年にオリックス再入団。投手では13年に楽天に所属した右腕のレイが、14年に以前いた台湾・ラミゴで活躍し、昨季楽天に戻ったケースがある。レイは13年は5試合登板で0勝1敗。昨季は22試合(先発19)で5勝7敗、グレードアップしていた。オリックスで1度退団した投手が、再入団したケースはない。