中日の新外国人ジョーダン・ノルベルト投手(29=レイズ3A)が2日、初ブルペンで「七色の球種」を披露した。捕手を座らせて40球。カーブ、スライダー回転とシュート回転の2種類のチェンジアップ、変化の大きさが違う2種類のスライダー、ツーシームとフォーシームの直球と投げ分けた。「非常に良かった。ある程度思い描く軌道で投げられた」と満足そうな表情だった。

 7球種は「ストライクゾーンへの投げ込み、低めへの意識をした」との言葉通り、制球良く低めに集めた。さらにスリークオーターで投じる腕を上げ下げする場面もあった。何が出るか分からない。打者を翻弄(ほんろう)するバリエーションは、7種類以上あるはずだ。

 調整は順調に進んでいる。「ドミニカ共和国のウインターリーグで(昨年)12月15日まで投げていた。あと2回、ブルペン入りすれば仕上がる」と、早めの実戦登板に意欲を見せた。中日の外国人は投手4人、野手3人が所属。外国人4枠の争いは激しい。先発も中継ぎも可能な助っ人左腕は変幻自在な投球でアピールする。【宮崎えり子】