2月2日に右手を骨折した楽天堀内謙伍捕手(18)が1日、復活プランを語った。静岡の卒業式に出席。2月19日に手術を受けたばかりだが、7月の実戦復帰を目指すとした。

 晴れの卒業式。右手は痛々しいギプス姿だったが、堀内の表情は明るかった。「最初はショックでしたが、手術をして、これからは不安なくプレーできる。リハビリをして、2軍から結果を出していきたい」。

 2月2日の打撃練習中、「バットも握れないほど」の猛烈な痛みが襲った。診断は「右手有鉤(ゆうこう)骨骨折と有鉤骨体部らせん骨折」(右手のひら小指側の骨折)。同19日には都内の病院で手術を受け、その後は菊川市の自宅で療養。ドラフト1位オコエ瑠偉外野手(18)ら同期の活躍も気にしながら、アクション映画のDVDを鑑賞し、ストレスを紛らわせたという

 同箇所の痛みは2年春からあったという。それでも「これくらいの痛みは、みな抱えているはず」とプレーを続け、正捕手として同校を3季連続甲子園出場に導いた。プロに入り、キャンプが始まった直後の負傷離脱については、「我慢はよくない。自己管理の大切さをあらためて学びました」と神妙な表情で話した。

 全治は2カ月。経過は良好で、今日2日にはギプスが外れ、球団本拠地の仙台でリハビリ組に合流する。くしくも楽天の1軍が、7日から草薙球場でミニキャンプを行うが、「今は土台を作る充電期間。基礎練習からじっくりやりたい」と焦りはない。それでも、「7月に実戦に復帰したい。1日も早く(2軍で)結果を出し、支えてくれた指導者のみなさんに見てほしいです」。3年間の歩みを力に、堀内が復活ロードを歩んでいく。【鈴木正章】