ベイスターズ打線も戦々恐々だ。日本ハム大谷翔平投手(21)が7日、新千歳空港から遠征先の関東へ移動した。次回登板予定の9日DeNA戦(鎌ケ谷)のテーマは、内角攻めと宣言した。「当ててもいいとは思わないけど、結果的に当たってしまうのはしょうがない」。公式戦への準備として、右打者の胸元へ厳しく投げ込む考えだ。2日の巨人戦で3月にもかかわらず162キロをマークした剛速球が、胸元へ。体を張るのが信条のお笑い芸人でも嫌がるはずだ。

 もちろん、DeNA打者の罰ゲームではない。順調に調整を重ねる大谷だが、ここまでの実戦登板は、他の課題に取り組んでおり、右打者の内角へ厳しく投げる場面はなかった。だが公式戦に入れば、内角を使うことも求められる。「開幕前に1回必要かなと思う。練習の一環として、やる必要がある」と、25日ロッテとの開幕戦(QVCマリン)へ向けてのステップでもある。

 環境も整っている。DeNAとは5、6日に札幌ドームで打者として対戦。膝元へのボールなど、自身も厳しい内角攻めにあった。「ベイスターズの投手も厳しくきている。9日もベイスターズなので…」。“お返し”ではないが、同じように内角を攻めやすい状況であるととらえることは出来る。「ボール(球)くらいの感じでもいいので攻めたい」と、相当厳しく投げ込むつもり。当日のDeNA打者はプロテクター必須…かもしれない。【本間翼】