元ロッテの渡辺俊介コーチ兼任投手(39)が、新日鉄住金かずさマジックで公式戦に初登板した。東京ガス戦の8回に5番手でマウンドに上がると、1イニングをわずか10球で3者凡退に抑えた。この日で予選リーグの日程を終了。決勝トーナメント進出は、JR東日本、JR東日本東北、新日鉄住金かずさマジック、日本新薬の4チームとなった。

 世界一低いアンダースローが日本に帰ってきた。新日鉄住金かずさマジックに今季から加入した渡辺俊が、公式戦に初登板した。鋭い観察眼で打たせて取る。わずか3球で2アウトを奪うと、最後は102キロのスライダーで三振を奪った。

 投手コーチを兼務しており「極力、僕が投げないようにと思ってましたが、監督が行けって言うんで行きました。気持ちよく投げられました」。調整のための登板だったが圧巻だった。

 今年で40歳になる。「より良くしていかないと老化に負けてしまう」と言う。白髪が増えたり、疲労の回復が遅かったり。「暴飲暴食はしないようにしています」。節制した生活で仲間と日本一を目指す。

 「プロは7、8割を6カ月維持する感じだったけど、今は100%を1週間。プロの時より100に近い状態を見せられる可能性は高いかなと思います」。まだまだ、華麗なサブマリンが見られる。