覚せい剤取締法違反(所持、使用)罪で起訴された元プロ野球選手清原和博被告(48)は17日、保釈された。逮捕から44日ぶり。午後6時50分ごろ、車で東京・霞が関の警視庁本部を出た。東京地裁が同日、保釈を許可し、清原被告は保釈保証金500万円を現金で即日納付した。

 清原被告は弁護士を通じて「心よりおわび申し上げます。皆さまを裏切ってしまったことを深く後悔するとともに、一から出直し、必ず更生することを決意しています」などとするコメントを出した。持病の治療で入院するとしている。

 コメントは直筆のサイン入りで「いつか機会をいただき、直接皆さまに謝罪したいと切に願っています」と結んでいる。

 清原被告を乗せた車は後部座席がカーテンで仕切られ、様子をうかがうことはできなかった。車は17日夜、千葉県松戸市内の病院に入った。

 清原被告は2月2日に現行犯逮捕された。東京地検は2月23日に所持罪、3月15日に使用罪で起訴し、弁護人が16日に地裁に保釈を請求していた。地裁は、逃亡や証拠隠滅の恐れがないと判断したもようだ。

 起訴状では、2月1日ごろ、東京都港区のホテル客室で覚せい剤を使用。同2日には港区の自宅マンションで、覚せい剤約0・2グラムを所持していたとしている。

 初公判は東京地裁で5月17日に開かれる。