中日ドリュー・ネイラー投手(29)がツバメキラーぶりを発揮した。絶妙に動くツーシームやカットボールを駆使して強力打線の芯を外し、先発2戦目で今季初白星を手にした。

 ヤクルトの各打者が首をひねる。カーブ以外の球速は130~140キロ超ほど。すごみはないが、丁寧にコーナーに制球していれば危険はなかった。軽快にアウトを重ねる間に、味方が4回に得点。初の先制点を呼び込んだ立役者の1人だ。

 6回にコースがまとまったところを3連打され、逆転を食らったが、直後に再逆転して白星の権利を得た。昨季は来日初勝利も含めて4勝のうち3勝がヤクルト戦だった。

 「前回から特に大きく変えてはいないよ。いつも通り、低めに投げる練習をしてきた。ヤクルトは積極的に振ってくる打者が多いので、低めじゃないと打たれると思い集中したよ。桂が攻守でいい仕事をしてくれたね」と女房役に感謝した。チーム防御率がリーグワースト、先発ローテの陣容もなかなか固まらない中、来日2年目の右腕が存在感を放っている。