阪神のドラフト1位高山俊外野手(22=明大)が野球ゲームでも開幕レギュラーを勝ち取った。28日発売の「実況パワフルプロ野球2016」(コナミ)で、阪神の「6番左翼」として新人王も獲得可能な能力設定になっていることが11日、分かった。開幕から不動の1番を務めるルーキーがゲームでもチームを引っ張る存在になった。

 同社の制作チームは「新人王の最有力候補と目しており、期待を反映したデータ設定」と説明する。ミートの「C」評価は打率3割を期待できる数値。走力の「A」評価は2桁盗塁クラスだ。「その活躍がチーム順位に大きく影響を与える位置づけ」とし、近年の新人野手では最高に近い総合評価だという。

 高山も感激だった。ミート力のCに「でき過ぎです。ありがたいです」と感謝。走塁のAも「びっくりです。こういう選手に見合うプレーをしていきたいと思います」と目を輝かせた。ただし、低い評価の守備力Eには「まだまだです。この通りです」と苦笑いだ。

 パワプロは小中学校時代の遊び道具。オリジナルの選手で“自分”も作っていたという。自分が監督なら選手高山を使うかと問われ「ノーコメントです。考えます」と笑った。

 ゲーム上の評価は3月のオープン戦期間中に設定されたもの。同社では今後の活躍に合わせて、評価のバージョンアップも検討するという。高山はつかの間のオフを過ごし、今日12日からのDeNA3連戦に備えた。日大三時代から続く甲子園スタメン20試合連続安打がかかる。ゲーム登場の喜びを新たな力にする。

 ◆実況パワフルプロ野球 20年以上、ゲームファンに愛されるコナミの野球ゲームシリーズ。通称「パワプロ」。発売時期によってもメンバー構成は異なるが、新人選手がレギュラーとして起用されるのは珍しい。