西武が終盤の集中打とリリーフ陣の踏ん張りで引き分けに持ち込んだ。2点ビハインドの7回1死から、渡辺、代打木村昇、上本の3連打で同点。投げては5回4失点で降板した先発高橋光の後を受けた小石、牧田、増田が延長12回まで無失点リレーでつなぎ、反撃をしのいだ。

 田辺徳雄監督(49)は「追いついて、負けなくてよかった。(7回の攻撃は)ベテラン勢がよくつないでくれた」と感謝。同点とした後、7回からの4イニングを1安打無失点と好救援した牧田については「あそこは牧田しかいない」と全幅の信頼を寄せた。劣勢から追いついての4時間38分ゲーム。「ビジターでこれだけの戦いが出来ている。打線のつながり、投手陣の踏ん張り。いい流れになりつつあるかな」と、引き分けの中に手応えをにじませていた。