清原和博被告と巨人時代に同僚だった元プロ野球選手野村貴仁氏(47)が17日、初公判終了直後、高知市内で取材に応じ、激辛エールを送った。野村氏は「(薬物を)やりたくなったら勇気を持って警察に連絡しろ!」とアドバイスを送った。

 06年に覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕された野村氏は「やめるつもりならバシッとやめるしかない。(清原被告は)やめるつもりがなかっただけ。(心が)弱いとかは関係ない」と力を込めた。

 野村氏は清原被告の逮捕直後に、同被告が現役時代の98年時点で覚醒剤を使用していたと証言している。初公判で現役時代には使っていないと主張したことに「えっ…」と驚いた表情を見せた。報道陣が野村氏の主張をあらためて聞こうとすると「オレに何を言わせたいんや!」と激怒し、取材を打ち切った。

 数分後、冷静さを取り戻した野村氏は「裁判中なのでコメントはできない」と説明。最後に1学年先輩で元同僚への思いを「何も言うことはない」と突き放したが、初公判で最後に述べた謝罪について「反省の言葉が短すぎる」と判決の行方を心配した。【松浦隆司】