田面も島本もみ~んな「勝利の方程式」入りだ。阪神金村投手コーチがリリーフ陣の「超変革」を予告した。「野手は超変革しているけど、投手陣も超変革していけたらと思っています」。甲子園の投手指名練習後、言葉に力を込めた。

 球界の常識にはとらわれない。現状、守護神はマテオを軸に、有事では藤川にも任せる流れ。勝ちパターンの7、8回は経験、実績を重視すれば、その藤川や安藤、左腕なら高橋、榎田の登場がイメージしやすい。だが金村コーチは「今は決めなくてもいいと思う。左が続けば聡文(高橋)をいかせることもあるし。島本もいいし、絶対的なモノを作らなくてもいい」と説明する。

 実績のない若手も含め、リリーバー全員が「勝利の方程式」入り? 回答は「もちろん、そう。いい場面で出したら自信もつく。全員で疲れを分担したい」だ。確かに18日中日戦では2点リードの6回途中、2年目石崎をピンチの火消しに抜てき。翌19日同戦では同点で迎えた7回を石崎、8回は育成選手から支配下登録されたばかりの田面を起用して難局を乗り切っている。

 恐れることなく勝ちパターンで経験を積ませ、成長を促す。首脳陣の心意気を伝え聞いた田面は「そういうところで投げないといけないと思っています」ときっぱり。島本は「信頼してもらえるように、チャンスがあればつかみ取りたい」と気合十分だ。誰が出てくるかはお楽しみ! 「勝利のカメレオン方程式」で球界を驚かせる。【佐井陽介】