日本ハムの代打の切り札、矢野謙次外野手(35)が今季初安打を放った。

 2-2の同点で迎えた7回1死二塁の場面で代打で登場。カウント3-1から左前に運び、一、三塁と好機を広げた。今季は右膝の違和感のため開幕は2軍スタート。5月27日に今季初昇格を果たしたが、前日9日まで6度の代打機会で、5打数無安打1四球だった。

 今季初安打に右手でガッツポーズしながら出塁。直後に代走が送られて交代したが、三塁側ベンチやスタンドも大きく盛り上がった。続く中島が遊ゴロも、併殺崩れの間に勝ち越し点となる3点目も入った。試合後は「ヒットになって良かった」と、安堵(あんど)の表情だった。