ホンダ鈴鹿の平井は切れ味鋭い変化球を武器に9回途中まで無得点に抑え8強進出に貢献した。

 直球は140キロ前後だが、8回1失点だった1回戦に続いて力投。東海地区対決を制する原動力となった。

 特にスライダーの切れが良かった。「切り方を変えている」という2種類を投げ分け、右打者に対しては外角へ横に鋭く曲げる球を、左打者には内角に食い込みながら落ちる球を使い、10三振を奪った。

 しかし「ばてた」という9回は先頭から2者連続で出塁を許して降板。「次は必ず完封します」と満足していなかった。