阪神は、明大出身の新人コンビが、CS進出を争うDeNA戦で躍動した。まずはドラフト1位の高山。3回1死二塁から先制二塁打を放ち「うまく回転で打ち返すことができた」。4回には、同2位の坂本が1号ソロ。真ん中に入ってきた変化球を逃さず、阪神ファンが待つ左翼スタンドへ運んだ。坂本は「甘いボールをしっかり打ち返せましたし、いい結果が出て良かったです」と喜んだ。

 高山は今季12度目の猛打賞で、98年の坪井を超える新人の球団新記録となった。坂本は初めて2試合続けて先発マスクをかぶり、7回には内野安打を加えて2度目のマルチ安打とした。若手の活躍で3位DeNAとの差は1・5ゲームと迫った。金本監督は3連勝の打線について「スムーズにつながるようになっている」と手ごたえを口にした。ライバルとの3連戦で3連勝を決め、一気に迫りたい。