韓国ロッテグループの裏金疑惑を捜査しているソウル中央地検は26日、横領と背任の疑いでグループ会長の重光昭夫氏(韓国名・辛東彬=61)の逮捕状を請求した。昭夫氏は創業者で千葉ロッテマリーンズオーナー重光武雄氏(同・辛格浩=93)の次男で、球団のオーナー代行。

 ロッテ重光オーナー代行が逮捕された場合でも、野球協約ではオーナー資格を問う規定はない。ただ同協約第18条3項には「オーナーとは、この組織に属する球団を保有し、または支配する事業者を代表するものであって球団の役員を兼ねる者をいう」と記され、重光オーナー代行が役員を外れるなど、本社を代表するものではなくなった場合、代行資格を失う可能性はある。プロ野球の熊崎勝彦コミッショナー(74)は「現時点でコメントすることはありません」と話した。