勝っても負けても、男気(おとこぎ)右腕が鍵! 広島は12日からのCSファイナルステージで先発3本柱のジョンソン、野村、黒田を並べる王道ローテーションを組んだ。ポイントとなる3戦目は、黒田に託す。1、2戦に連勝なら、リーグ優勝の再現とばかりに「胴上げ投手」の期待が高まる。反対に連敗すると、1勝のアドバンテージから一転し追う展開となる。いずれにしても重圧がかかる3戦目に、ベテラン右腕を据える。

 黒田は「自分のコンディションを上げなければいけないし、投球内容を上げていければ。ゴールが見えないシーズン中とは違い、次の次は何が起こるか分からない。最後は自分で決めなければいけない」。より1球の重みを感じる短期決戦に向け、実戦形式の登板を直訴して14日の第3戦に備える。

 開幕投手となるジョンソンは今日5日のシート打撃登板を予定する。悪天候で屋内での練習となれば、明日6日の社会人JR西日本との練習試合に「スライド」登板する。同試合には野村も登板予定で、左右の柱にとっては最終調整のマウンドとなる。

 4戦目は新人岡田が上がり、5戦目はシーズン途中から先発に転向したヘーゲンズを予定する。だが守護神中崎の調整が遅れれば、ヘーゲンズは中継ぎに回り代わりに福井を5番手に立てることになりそうだ。