今春、10季ぶりに1部復帰した立正大がサヨナラ勝利で首位を走る青学大に2勝1敗。19年秋以来となる勝ち点を挙げた。

延長11回タイブレーク、無死満塁から、藤崎凌太郎内野手(3年=習志野)がフルカウントからの真っすぐを強振。打球はライト前に転がり、三塁走者がサヨナラのホームを踏んだ。藤崎は「思いっきり振るだけだと思って振っていった。最初はどこに飛んだかわからなかったんですが、野手の動きを見たら抜けていたので『あ、打ったんだ』と思った。よかったです」と、人生初というサヨナラ打に笑みをこぼした。

この試合は、主将の丸山幹太内野手(4年=北越)、主砲の三好元気外野手(3年=聖光学院)をケガで欠き、藤崎がゲームキャプテンを務めた。5回、3失点し逆転を許した時だった。「お前ら1部でプレーできているんだから。楽しもう!」。藤崎が声をあげた。下を向いていた選手たちが、一斉に顔をあげた。自分たちらしく、積極的にやればいい。笑顔を取り戻した選手たちは、7回、8回と粘り同点に追いつき、タイブレークに持ち込み、勝利につなげた。

藤崎は「うちの一番の強みは元気。練習から元気を出してやっていこう、とやっている。相手にのみ込まれないところが取りえです」と、胸を張った。

第2週までの2カードとも、1勝1敗のタイに持ち込みながらいずれも3戦目を落としていた。青学大1戦目、7安打2得点で競り勝つと、手応えをつかんだ。「青学大さんは球が速いピッチャーが多い。でもウチはそこにしっかりコンタクトできる選手が多い。自分たちのバッティング、やるべきことをやればできる。あとは雰囲気さえ崩さなければ、と思っていました」。2戦目を落とし1勝1敗に持ち込んでも、1歩も引かなかった。

王者青学大から奪った勝ち点は、選手たちに大きな自信をもたらした。「ここから気持ちが楽になって、どんどんいいプレーができると思います」と、胸を張る。最後に、神宮でプレーする気持ちは? と聞かれ「めちゃくちゃ楽しいです!」と、笑顔で答えた。