次代のチームリーダーへ!! 阪神藤浪晋太郎投手(22)に来季のリーダー計画が浮上していることが4日、分かった。今季の投手キャプテンを務めていた福原が今季限りで引退。また、上本の選手会長としての任期も今季で満了になる見通しで、藤浪が、何らかのポストに就く可能性が出ているという。

 球団関係者が「投手なので、さすがに選手会長は難しいかもしれないけど、実績を見ても藤浪が何かの役職についてもいいタイミングだと思う」と説明するように、今季でプロ4年目を終えた右腕を新たなチームリーダーの適任とする声が出ている。飛躍を期した今季は26試合に登板して7勝11敗、防御率3・25。新人年からのシーズン2桁勝利こそ3年連続で途切れたが、1年を通じてローテーションを守るなど阪神の「顔」としての立ち位置は揺るがない。

 今季、チームは上本選手会長と野手キャプテンの鳥谷、投手キャプテンの福原がトロイカ体制を組んだ。福原が現役を退くことで、投手キャプテンが空位になる。1日に引退試合に臨んだ福原は「難しいですけど晋太郎とかにやってもらいたい」と後継者に“指名”していた。藤浪にとっては来季は巻き返しを期す重要な1年になる。ポストに就けば負担がかかるため、エースとしてプレーに専念させるか、金本監督らが総合的に判断することになりそうだ。投手陣は38歳の安藤が最年長になり、37歳の能見、36歳の藤川らが続く。中堅クラスが不在のため、今後は藤浪がチームを引っ張る立場になる。