国学院大が、久保田昌也外野手(4年=龍谷大平安)のバットと足で東洋大に雪辱した。プロ志望届を提出済みの4番は、2回に左前打と好走塁で先制点に貢献。3-2の8回には左翼へ犠飛を放って追加点を奪い、4日の中大戦から3連勝に導いた。先発の清水昇投手(2年=帝京)は6回1失点でリーグトップの3勝目。東洋大は開幕からの連勝が「5」で止まった。

 国学院大の「山田マニア」が、打って走って猛アピールだ。ヤクルト山田の応援歌に合わせて打席に入る久保田は、2回に左前打で出塁。次打者が中前打を放つと、50メートル6秒0の足で一気に三塁を陥れた。4日の試合中に左太ももを痛めて途中交代し、DH起用された影響を感じさせない激走。「もう痛くないです。負けたら優勝が厳しくなるので、気合を入れていきました」と笑顔を見せた。

 2年連続トリプルスリーの山田に憧れる。パンチ力と俊足に加え、守備範囲も広い外野手は「打撃フォームはまねできないけど、秋から同じモデルのバットにした」。リストバンドやフットガードも同じ色で、今春から背番号も「1」。「指名されるか不安だけど、存在感を見せていきたい」。プロ入りの夢へ続く道を歩む。