「優勝おめでとう、カンパーイ!」…は妄想で終わらせない! 来季から選手会長を務める阪神狩野が「ビールかけの音頭取り」を目標に掲げた。3日、トレーニングの合間を縫って大阪・富田林市内でファンイベントに新井と参加。ファンから激励を受け「来年の秋に僕がしゃべりたい。しゃべるのは得意だから。『今から乾杯します』と」と歓喜の儀式を予行演習した。

 阪神は05年を最後に優勝から遠ざかっている。当時の熱狂を知る選手は生え抜きでは狩野を含め6人だけ。「優勝したらこんなに関西が盛り上がるぞというのを若い選手に知ってほしい。パレードは本当にすごかった。そういうのを目の当たりにしているから」。11年前、プロ5年目捕手だった狩野はわずか2試合出場ながら御堂筋パレードに参加した。来季は選手会長としてビールかけを取り仕切りながら「得意な」話術でファンにも優勝を報告する。

 新井は「お立ち台」を目標の1つに挙げた。今季は移籍6年目で初めて甲子園のお立ち台に1度も上がれなかった。「そこに上がればチームにも貢献出来ているということ。いけるようにアピールしたい」と意気込んだ。秋季キャンプからぶっ通しでトレーニングを続ける33歳は「(春季キャンプまで)あと2カ月切ったで」と来季を見据えていた。