故郷であしながおじさん計画!! 阪神岩貞祐太投手(25)が3日、来季から白星か奪三振に応じて熊本地震の復興にあてる支援金を寄付する考えを明かした。兵庫・姫路市内で行われた野球教室に参加。330人の小中学生を前に、ご名答で沸かせた。

 昨年11月に結婚し、今季は新婚1年目だった。自己最多の10勝をマークし、「実力で3勝、結婚して7勝」と言い切ると拍手喝采だ。そんなトークショー前には、主力の自覚もにじませていた。4月に熊本地震が発生し、熊本市内の自宅に電話で安否確認。甚大な被害が出た益城町にも親戚がいる。来季に向けて1つの思いを抱いている。

 「来年、やろうと計画しています。1勝ごとか、奪三振にするのか。地元の熊本で地震が起きて支援金が一番、ありがたいと目の当たりにした。熊本のため少しでも力になれればいい」

 年末には故郷に帰省し、必由館の先輩でもあるヤクルト山中と足並みをそろえて行う考えだ。

 先輩左腕の能見は14年から1勝につき10万円分の玩具を児童福祉施設などに贈る活動を行っており、岩貞も「自分も自覚を持ってやりたい」とうなずいた。200イニングも目標に掲げる来季に向けて着々と準備を進める。前日2日は都内のジムを訪れ、レンジャーズ・ダルビッシュや新加入の糸井にあいさつ。糸井について「心強いですよね」と大歓迎だ。投手として、ふるさとを思う1人の男として、来季も背筋を伸ばして戦う。【酒井俊作】