ヤクルト由規が、「ダル塾」入門で剛球復活だ。今オフはレンジャーズ・ダルビッシュ、日本ハム大谷らと都内で合同自主トレ中。ダルビッシュのインスタグラムには、ウエートトレーニングで汗を流す様子がアップされた。「ダルビッシュさんのメニューを取り入れている。やったことのない種目ばかりです」。10日は埼玉・川口市内で野球教室に参加。先発ローテ定着を狙う来季へ向け、充実の日々を過ごしている。

 “弟子入り”のきっかけは復活勝利だった。右肩の手術、育成選手を経て、7月24日の中日戦で1786日ぶりの白星。試合後にダルビッシュから「おめでとう」と祝福の連絡をもらった。直後からトレーニング方法について相談していると「一緒にやってみる?」と誘われた。由規は「キャッチボールの投げ方から、サプリメントを摂取するタイミングとかも教えてもらっている」。右肩痛の再発防止へ、ベストを尽くす。

 年下の剛腕からも刺激を受けた。「大谷とか藤浪(阪神)はモノが違う。体も球もすごいけど、言われたメニューを簡単にできちゃう」と感心した。10年に当時日本人最速の161キロをマークした由規は「去年までのオフとは肩の状態が違う。オーバーワークも気にしないで練習できる」と言った。豪華メンバーに囲まれながら、本当の再スタートを切った。【鹿野雄太】