「真田丸」ならぬ「真中丸」で防御を固める。ヤクルト真中監督が25日、地元の栃木・大田原市内で野球教室に参加。来季へ向け「ウチはとにかく投手陣。先発を中心に整備しないといけない」と話した。今季のチーム防御率4・73は12球団ワースト。大坂城の最大の弱点とされた南側に出城「真田丸」をつくった真田幸村のように、守備力を高めて戦いに挑むつもりだ。

 「真中十勇士」が敵を迎え撃つ。監督は「(開幕投手は)例年より遅い判断になると思う。外国人もルーキーも可能性はある」と、横一線で競わせる意向を明かした。現有戦力では小川、石川、山中、館山、由規に加え、左腕の村中が来季から先発に転向予定。今秋のドラフトでは、履正社・寺島、明大・星ら即戦力と期待する投手を指名した。新外国人はブキャナンが加入し、メジャー30勝のオーレンドルフの獲得も決定的。先発ローテーション争いは“戦国状態”だ。監督は「それぞれレベルアップしてキャンプに臨んでほしいと伝えた。競争による相乗効果を期待したい」。再び天下を取る準備を整える。