来秋ドラフト候補に挙がる国士舘大・椎野新投手(3年=村上桜ケ丘)が、来春のリーグ戦の目標に自身5勝&1部昇格を掲げた。現在は東都2部リーグに所属し、今秋のリーグ戦では立正大とのプレーオフを制するも、入れ替え戦で専大に敗戦した。「来年は自分にとって、人生がかかっている年。プロに行きたい気持ちはあるが、今はチームの勝利が一番大事」とエースの自覚を示した。

 自らの手で“あと1歩”を打破する。村上桜ケ丘高(新潟)時代は「越後のダルビッシュ」と呼ばれ、県内屈指の好投手で注目された。3年時には決勝に進出するも、決勝戦でKOを食らって、日本文理に敗戦。甲子園出場を逃した。「悔しさしか残っていません」と今もしっかりと記憶に刻み込む。大学3年秋も入れ替え戦の末に昇格を逃し「壁を何とか、超えたいです」と力を込めた。

 194センチの長身から最速145キロの直球を軸に、カーブ、スライダー、フォーク、ツーシーム、チェンジアップなど5種類の変化球を投げ分ける。この冬は肉体強化をテーマに、ウエートトレーニングなどで体を鍛え、84キロから4キロ増量した。「個人的には5勝以上を。2部で勝って、1部昇格に貢献したいです」と意気込んだ。