楽天オコエ瑠偉が、第2の母国の「今」を知った。昨年末から父ボニーさんの故郷ナイジェリアを訪問。「グラウンドはデコボコが多く、お世辞にもいいとは言えない」と現実に驚かされながらも、地元野球チームの試合を観戦。「選手の潜在能力は高い。一部の少年を日本に連れて行きたいくらい」と目を丸くした。

 野球教室では、自然と熱が入った。「投手は、まずフォーシームで速い球が投げられるようになることが大切。バッターとしては、常にフルスイングを心掛けること。三振をしても良いから、それを続けていくことで打率も向上する」と、日本で培った技術を親身にアドバイスした。

 サッカー人口が多く、野球人気はまだ乏しい。「(子どもたちの)将来が楽しみ。自分もまた訪れるなどして、ナイジェリアの野球レベル向上に関わっていきたい」と意識を強く持った。自身のルーツで今季への糧を得たオコエは、今日5日に日本へ帰国する。