ハイペースじゃありません! 西武のドラフト1位、今井達也投手(18=作新学院)が新人合同自主トレ第2クール3日目の14日、初めてブルペン入りした。今季のドラ1投手の先陣をきってのブルペン投球は、足元を見つめた自覚の表れ。昨夏の甲子園V腕が、マイペースでルーキーたちの先頭を突っ走る。

 気温3度のブルペンに乾いたミット音が響き渡った。今井はフォームのバランスを確認しながら1球1球丁寧に投げ込んだ。捕手を立たせ、直球のみで30球。序盤は吹かし気味の球が多く「納得いく球があまりいかなかった。今はまず、下半身強化など土台作りが大事と、あらためて思いました」と口元を引き締めた。

 今季のドラ1投手で最速のブルペン入りも、決してハイペース調整ではなかった。入寮前から入念にキャッチボールを繰り返し、肩の仕上がりは順調。「平地と傾斜では使う筋肉も違う。このタイミングで1度、フォームの確認をしたかったので(ブルペンに)入らせていただきました」。投球の現状把握のため、前日13日に自ら申し出た。ノーワインドアップ→ワインドアップ→セットポジションの順でフォームを変えながら、「上体が突っ込まないように」意識した。