阪神高山俊外野手(23)が先輩を前に「打倒広島」を宣言した。14日、明大の駿河台キャンパスで行われた昨年の東京6大学リーグ春秋連覇と明治神宮大会優勝を祝う会に出席。昨季、最多勝を獲得した広島野村に「宣戦布告」した。

 並んで上がった壇上で今季開幕戦のプチ前哨戦が繰り広げられた。昨年、野村との対戦は7月22日マツダスタジアムの1試合だけ。高山は4学年上の先輩右腕から3打数2安打を決めた。チーム唯一のマルチ安打だったが試合には敗れ、白星を献上した。このことが司会者から紹介されたが笑みはなかった。「チームとして勝ってないから悔しいです」ときっぱり。隣の野村も「負けないように頑張る」と応戦した。

 16勝3敗右腕が今年も大きな壁になるのは間違いない。昨季は広島に7勝18敗。リーグ優勝へ独走させる原因を作ってしまった。「対戦成績が悪かった。そこに勝たないと優勝はできない。勝ちたいなと思っている」。昨年に続く野村打ちについても「もちろん」と即答した。3月31日の開幕戦は敵地で広島とぶつかる。エース野村といきなり対戦する可能性も高い。

 約3時間の会ではOB先輩ともひっきりなしに言葉を交わし、祝福や激励を受けた。楽天星野副会長からは体に気をつけるよう助言された。「そこですね。いろいろな目標は持っているけど、ケガをしたらどうもこうもなくなる。去年はキャンプでケガをしたけど、シーズンを通してやれたのがよかったので」。大学生だった1年前より一回り体が大きくなり、周囲からは「ごつく見えるな」と声が上がった。成長ぶりは、広島撃破とリーグ優勝に導く活躍で示してみせる。