ソフトバンクの和田毅投手が18日、福岡県筑後市のファーム施設で自主トレーニングを公開した。米大リーグから日本に復帰して1年目の昨季、15勝5敗で最多勝と勝率第1位の2冠に輝いた。2月に36歳になる年男は「開幕(投手)は目指していかないと。若い投手と競争して自分も壁になりたい」と自身6年ぶりの栄誉へ意欲を示した。

 今季の目標は防御率2点台前半、最低でも投球回180イニング、を掲げる。その達成のため、米国で習得した沈むツーシームの精度向上に力を注ぐ。昨年6月、プレートの立ち位置をこれまでの三塁側から一塁側に変えて以後、投げる割合が減っていたが「進化させたい」と試行錯誤する。

 昨季終盤は左肘の違和感で離脱した。それでもこの日は昨年10月中旬以来のブルペンで、捕手を立たせて25球を投じ「肘は全く問題ない」と言い切った。

 自宅からファーム施設までは約1時間半かかる。往復のタクシー車内で昨季登板した試合の映像を見直し、配球に生かす考えだ。日本一奪還へ、活躍は不可欠。「全身全霊を込めて最後まで投げ抜きたい」と気合十分だった。