キャンプA組が決まった田中は今後、26日からの最終クールで1、2度ブルペン入りし、キャンプインに備える予定。「そのつもりでずっとやっていたので(感想は)特にはないが、ここからが大事」。ドラフトで5球団が競合した金の卵に、ますます本物の予感が漂う。【福岡吉央】

<田中が投げた球種>

 ▼捕手立ち 直球7、カーブ3、フォーク2、カットボール1

 ▼捕手座り 直球8、カーブ2、カットボール1

<ゴールデンルーキー初投げ&証言>

 ◆99年巨人上原 2月1日にエアテント内のブルペンで捕手を立たせたまま投球。50球を投げ、長嶋監督から「想像以上。今まで見た新人の中で完成度ではNO・1」と称賛された。

 ◆99年西武松坂 2月3日に初めてブルペン入りし、99球。大井ブルペン捕手は「本物です。新人王は決まりでしょう」と語り、伊東も「あれじゃ高校生は打てない」。東尾監督は「ワクワクしてきた」。

 ◆07年楽天田中 1月15日に捕手を立たせたまま直球のみ37球。楠城スカウト部長が「あまり強く放るな」と叫ぶほど飛ばし気味に見える迫力だった。

 ◆13年日本ハム大谷 1月24日に捕手を立たせたままカーブを交えて31球。受けた近藤は「低めの球も強いし、ファウルが取れる」。その近藤が珍しくキャッチミスする場面もあった。

 ◆13年巨人菅野 2月1日に自主トレとキャンプを通じて初ブルペン入り。原監督は「しっかり戦っていけるだけの力は持っている」。