次はお立ち台で歌うなっし~! 中日の「ふじっしー」ことドラフト5位藤嶋健人投手(18=東邦)が21日、美声を初めて披露した。ナゴヤ球場での選手会合同自主トレ終了後、マイクを握って竜党にあいさつ。自ら「練習は終わりますが、リクエストはありますか?」とスタンドに振った。

 「燃えドラ!」。そんなファンの声に笑顔で回答。なんと、球団応援歌の「燃えよドラゴンズ!」をアカペラで、ビブラートも利かせながら1コーラス熱唱した。拍手喝采を浴びると「響きが気持ちよかった」と大満足の笑みだ。

 幼いころからナゴヤドームで中日を応援してきた愛知・豊橋っ子にとっては大好きな1曲。19日には同じ高卒のドラフト3位石垣雅海内野手(18=酒田南)が、ファンに得意のダジャレを披露していた。「雅海がやってるのに、俺が何もやらないわけにはいかない」。お陰でおう盛なサービス精神に点火。歯の矯正中でしゃべりにくいが、歌なら歌える。「言われたら応えたい」。初勝利などでお立ち台に上がった時の「燃えドラ!」熱唱も約束だ。

 初めて入ったブルペンでは、捕手を立たせて直球のみを30球を投じた。受けたルイス・ブルペン捕手について「びっくりしました。あのすごい通訳の人が受けてくれると。(渉外担当など)たくさん肩書があるんですよね」と大興奮。だが初ブルペンの緊張か、投球は高めに浮きっぱなし。「力んじゃダメだと思ったけど力んでしまった。もっと冷静に投げないといけない」。反省も忘れず、「もっと投げていかないと」と切り替えた。明るいふじっしーが投げて歌って中日を盛り上げる。【宮崎えり子】