阪神金本知憲監督が兵庫・三田市で講演会を行い、逆襲のキーマンに挙がる藤浪に言及。制球力の向上、200イニング&20勝の働きを願った。

 「完投にこだわってないが、長いイニングを投げてくれたら、ベンチもブルペンも助かる。藤浪が投げる時は、中継ぎはお休みと計算できる投手になってほしい」。

 藤浪は力みを排除した新フォームに挑戦中。19日にその風景を視察した金本監督は「去年は変な荒々しさがあった。ストライクが入らず、取りにいって、甘くなることがあった。そういう意味ではコントロールはね。無駄な球数をなくす。ボール先行だと、イニングが投げられなくなる」。

 制球力が向上し魅力である荒々しさが消えるのでは? との疑問にも「コントロールがまとまってきたら、意図して、荒々しさを出す。きっちりとバッターボックスのラインに投げられたら、効果は一緒だと思うよ」。

 「20勝は不可能ではない?」と振られると、「ないと思う。その前に14勝しているわけだから」。

 今季からルール改正され、併殺を阻止するための危険なスライディングが禁止された。

 「いいことだと思う。二遊間の(選手の)けがが心配だから」と前向きに受け止めた。

 攻撃面では併殺が増える可能性があるが、「去年でも、そんなにキツいスライディングはない。そこまで変わらないと思う」と影響は少ないと考えている。