あなたも注目ルーキーの球を捕球できる!? ロッテがVR(バーチャルリアリティー)技術を用いて、ドラフト1位の佐々木千隼投手(22=桜美林大)の投球を体感できるプロジェクトを進行中だ。慶大大学院メディアデザイン研究科と共同で進めており、順調に行けば、4月のホームゲーム1カード限定でZOZOマリンに特設ブースを設置。来場者に体験してもらう。

 VRといえば、昨秋にソニーがプレイステーション用に販売し話題となった。そんな注目技術を使ったファンサービスの試みだ。専用ゴーグルとミットを装着することで、実際に佐々木の投球を受けているような感覚を味わえるという。

 撮影は23日にロッテ浦和球場で行われた。佐々木の投球を受けた捕手の後方に定点カメラを、ヘルメットには360度カメラをそれぞれ設置。さらに、ミットにも測定センサーを3個、貼り付けた。これにより、ミットに球が入る感覚や衝撃を再現。単なる視覚だけではない、より現実に近いVRとなる。佐々木は「どんなものになるか、まったくイメージできません。完成したらぜひ自分のボールを受けてみたいです」と興味津々だった。

 チームは30日、沖縄・石垣島入り。今日31日は選手だけで自主トレを行い、明日からいよいよキャンプが始まる。1軍スタートの佐々木は「しっかりアピールして結果を残せるようにしたい」と、気持ちを高ぶらせた。まずはバーチャルではない、リアルな佐々木を披露する。【古川真弥】