とにかく勝つ! 阪神金本知憲監督(48)がキャンプイン前夜の1月31日、ナインに必勝シーズンにすることを厳命した。沖縄・読谷村のチーム宿舎で全体ミーティングを開催。勝負の2年目へ「どういう勝ち方でもいいから、ガツガツ、とにかく勝ちにいこう」と決意表明した。12年ぶりのリーグ制覇へ、チーム内競争は激化。熱いキャンプがいよいよ幕を開ける。
就任2年目の所信表明はシンプルで、どこか泥臭かった。キャンプ前夜に開かれた全体ミーティング。金本監督は強い意志をこめて、コーチ、選手、スタッフにメッセージを飛ばした。
「勝ちにこだわって、とにかく優勝に向かって、どういう勝ち方でもいいから、ガツガツ、とにかく勝ちにいこう」
ちょうど1年前は「日本一」というキーワードを盛り込んだ。しかし現実は厳しかった。鳥谷の打撃不振に、西岡の負傷。新戦力ヘイグも期待外れだった。若手を起用したが、攻守ともに粘りがなく、球際の弱さを露呈する負けが多かった。指揮官が闘争心のなさを嘆くことは1度ではなかった。スマートに勝つ必要はない。手段を問わずに、必勝を期すことをナインに宣言した。
「ある意味、去年より、楽しみも不安も両方大きい。今年はゴメスも西岡もいない。孝介と糸井の2人しかいない」。猛虎再建の重責を担い、昨年はチームを解体したシーズンだった。その状況から、若手を積極的に起用。種をまいたが、現時点では福留と糸井の2人しかレギュラーは確約していない。勝利の方程式も白紙の状態だ。「焦りは野手に関してはある。その分、枠も広がったわけだし、そこは楽しみでもある。投手に関しても、後ろは未知数。ここも不安で、楽しみでもある」。不安と期待の交錯した心境を明かした。
激しいポジション争いがいい方向で化学反応を起こせば、勝利に近づくだろう。「みんなの力で優勝を勝ち取る。これしかない。まずチーム内の競争に勝って、その選手が戦っていくわけだから。すべては勝つためにですよ」。くしくも金本監督がFA移籍した03年、星野監督は1月31日に選手にこう言った。「勝ちたいんや!」。勝負の2年目にかける思いは、同じだった。【田口真一郎】



