日本ハムの新球場構想で、札幌市が移転先候補として、現本拠地の札幌ドームに近い同市豊平区の学校法人所有地を検討していることが2日、市への取材で分かった。法人側に協力を求め、理解が得られれば、候補地の一つとして早期に球団に提示したいとしている。

 検討中の土地は学校法人「八紘学園」の所有で約60ヘクタール。法人が運営する「北海道農業専門学校」の農場や牛舎などがある。札幌ドームからは約1キロ、最寄り駅の地下鉄東豊線・福住駅からほぼ同じ距離にあり、交通の利便性もいいという。

 新球場を巡っては、隣の北広島市が昨年12月に誘致の提案書を球団側に提出。札幌市は当初、札幌ドームへの残留を求めていたが、球団側が自前の新球場建設の検討を本格化させたこともあり、引き留めのため候補地選定を急いでいる。