【ピオリア(米アリゾナ州)6日(日本時間7日)=本間翼、木下大輔】右足首を痛めている日本ハム大谷翔平投手(22)が、メジャー流の練習で患部の状態を確認した。第2クール初日も別メニュー調整だったが、ティー打撃ではやや重めのトレーニング用ボールを打ち返した。同じキャンプ施設を利用する大リーグ・パドレスの用具を使用し、右足首の状態をチェック。徐々に練習強度が上がってきた。

 右足首痛で別メニュー調整の大谷が“実験”に取り組んだ。休日明けの6日も実施したティー打撃で、やや重めのトレーニング用ボールを打ち返す場面があった。「重いボールを使って、足への負担が大丈夫なのかなと確認しました」と意図を口にした。

 ボールは、通常のNPB公式球より3倍ほど重い約450グラムで弾力性のあるもの。同じキャンプ施設を利用し、今年は14日からバッテリー組のキャンプが始まるパドレスの用具を拝借した。メジャー流練習での確認作業に「今日は大丈夫でした」と、患部にも大きな影響はなかったという。

 キャンプ初日から別メニューが続くが、少しずつ練習強度を上げている。ダッシュでは外野ポール間と、中堅から右翼ポールまでを各5本ずつ消化。「日に日に(患部の)炎症は良くなると思っている。また炎症が出てくるような動きがあると、ぶり返すことがある。そこは慎重にやっています」と、じっくりと回復に努めている。

 クラブハウスでは、ベネズエラ出身の新外国人エドウィン・エスコバー投手(24=ダイヤモンドバックス)からスペイン語を教わっている。助っ人左腕は「(大谷が)『これは、何て言うの?』と聞いてくるので教えて、自分は日本語を教えてもらっている」と明かす。大谷は早ければ今オフにも、ドミニカ共和国などスペイン語圏の選手も多いメジャー移籍の可能性があり、将来的にも役立ちそうだ。患部を気に掛けながら、着々と前に進んでいる。