鬼の福良監督より、もっと怖い人がいた。オリックス宮内義彦オーナー(81)が12日、仰天の指令を下した。宮崎・清武での春季キャンプを視察し、グラウンドで訓示を行うはずが、5分間の「公開説教」だ。

 「試合とは勝つためにするもの!」「勝利にかける思いを重く持て!」「勝利への貢献を考えよう!」

 多忙なスケジュールの中で時間をつくり、チームが低迷するときも温かく、ときにはユーモラスな言葉で鼓舞してきたオーナーだが、この日は選手、首脳陣、フロントに「訓示やなくて説教ですわ」。さらにオーナーが明かしたのは、衝撃の指令だった。

 「キャンプは順調だと聞きました。昨年日本一の日本ハムが順調ならもう1回優勝できるけど、最下位のうちが順調ではまた今年も最下位になる。順調ではいかんのです。クレイジーなキャンプをやらないかん。目の色を変えるくらいのね」