プロ野球のキャンプ19日目! 担当記者が選んだ「今日の一番」を紹介します。
中日福、森監督からチェンジアップ習得
中日の2年目福敬登投手(24)が19日、沖縄・北谷球場のブルペンで森監督からチェンジアップの握りを指導された。
投球中に森監督が近づきアドバイス。これまではフォークのような握りだったが、中指と薬指で抜くように投じる握り方を53球中15球ほど試した。「たまに人さし指に引っかかってスライダーみたいになるときがあった。これなら投げミスが少なくなる。今のうちに磨かないと。監督に初めて握り方を教えてもらった。計算に入れる球種にしたい」と習得に向け、意欲的に取り組んでいく。【中日担当 宮崎えり子】
- 森繁和監督に教えてもらった握り方でチェンジアップを投げる中日福敬登投手(撮影者・宮崎えり子)
広島会沢「持ち味」初球打ちでサヨナラ
広島会沢翼捕手(28)が紅白戦でサヨナラ犠飛を打ち上げるなど打撃でアピールした。
まずは2回。2死一、三塁から岡田明丈投手(23)の初球外角球を捉え、右中間を破る2点先制適時打を放った。
同点で迎えた(特別ルールにより)最終7回は、1死一、三塁から追い込まれながら3球ファウルで粘って、最後は中堅へ大飛球を打ち上げてサヨナラ劇で紅白戦を締めくくった。
初球から積極的に打ちに行く姿勢は「自分の持ち味ですから」と胸を張る。紅白戦3試合連続安打と「打てる捕手」をアピールしている。
また、守ってもドラフト3位の床田寛樹投手(22=中部学院大)らを好リード。新人左腕の投球に「高さは間違っていなかった。全体的に低めに集まっていた」とうなずいた。
正捕手奪取を目指し、攻守に存在感を示した。【広島担当 前原淳】
日本ハム杉谷は超集中!間違い気付かず 藤浪ワロタ
球場にいる誰よりも集中していた。日本ハム杉谷拳士内野手(26)が19日、阪神との練習試合(宜野座)に出場。1回の第1打席、バットを構えるとスタンドから失笑が起こった。
原因はアナウンス。「2番、セカンド、スギタニ!」と紹介されたのだ。実は試合前のスタメン紹介から間違っていたのだが、訂正されることなくプレーボールがかかってしまった。場内の“ざわつき”を「集中していたので、何のことだがわからなかった」杉谷だが、マウンド上では阪神藤浪も思わず吹き出しており、たまらずタイムをかけ、何が起こったのか捕手の阪神梅野に確認。事態を飲み込んだという。
1回裏の守備紹介時にようやく「スギヤ」と訂正され、客席からは拍手が。4打席目には好機を広げる右前打を放ち、“本業”でもしっかり存在感を示していた。【日本ハム担当 本間翼】
- 1回表日本ハム1死、空振り三振に倒れた杉谷拳士(撮影・宮崎幸一)
ソフトバンク福田、猛打賞でアピール
ソフトバンク福田秀平外野手(27)が19日の紅白戦で3安打2打点1盗塁と結果を残した。「いい感じで打てています」。外野は柳田、中村が当確。残り1枠を長谷川勇、上林、真砂らとともに争う形となるだげに、どのチームよりも競争は激しいが「自分のできることをやっていくしかない」ときっぱり。チーム唯一の猛打賞でライバルたちに負けじと存在をアピールした。【ソフトバンク担当 福岡吉央】
- 3回裏白組1死満塁、福田秀平は右中間へ2点適時二塁打を放つ。投手五十嵐亮太(撮影・栗木一考)
ロッテ東條3者凡退でアピール 監督も◎
ロッテは19日、今年2試合目となる紅白戦だった。
2軍投手陣の中で、一番アピールに成功したのは、2年目の東條大樹投手(25)だ。紅組(2軍)の4番手として、7回の1イニングを投げた。最速144キロの直球中心に攻めた。大嶺翔を二飛、江村を右飛、柴田を遊ゴロの3者凡退に仕留めた。
前回12日の台湾・ラミゴ戦でも、1回を3者凡退。好投を続けている。昨季は制球に課題が残ったが、今年はストライクをどんどん投げられている。「前は、ストライクを取らないといけないと思って力んでました。今は、ストライクが取れたらいいな、ぐらいの気持ちです」と明かした。良い意味でリラックスできていることが、好投につながっている。
伊東監督も「良かったね。ストライクが入れば、良いボールを投げる」と評価した。【ロッテ担当 古川真弥】
- ロッテ紅白戦に登板する東條(撮影・江口和貴)
オリックス岸田&金子は梅干し大好き
オリックス岸田護投手(35)と金子千尋投手(33)が春季キャンプの19日、「オフィシャル梅スポンサー」である株式会社岡畑農園からの提供品をチーム代表で受け取った。
高級梅干し「幻の梅」「うまい梅」を300キロ(150万円相当)と天然クエン酸ドリンク「梅宝水」1万本(300万円相当)の贈呈式に出席。岸田は「酸っぱすぎず、甘すぎず、まろやかで大好きです」と一番に近い好物だとアピール。金子も「僕も好きです。毎日食べてます」と明かした。今年も梅パワーでシーズンの長丁場を乗り切るつもりだ。【オリックス担当 大池和幸】
- ブルペンで投球練習をする金子千尋(撮影・奥田泰也)
ヤクルト石山148キロ!中継ぎ名乗り
ヤクルト石山泰稚投手(28)が19日、DeNAとの練習試合で最速148キロをマークした。
9回から5番手で登板。先頭の乙坂を148キロの直球で三邪飛に抑えると、その後も伸びのあるストレートを軸に無安打2奪三振と好投した。石山は「スピードは出て良かったけど、もう少し精度を上げて失投を少なくしたい」と話した。
真中監督は「あれくらい投げてくれれば十分。7、8回あたりに目いっぱい投げてくれたらいいと思っている」と、中継ぎ候補に挙げていた。