ソフトバンクの貯金が開幕12戦目で0になった。大谷、中田不在の日本ハムに連敗。3カード連続の負け越しとなった。2日連続の1点差負け。この日は米国帰りの先発村田の動く球に翻弄(ほんろう)されてしまった。

 工藤監督は試合後「いつも1本出ていれば苦労などない。独特に動くと言うが今の投手は動かない球を投げる投手は少ない。相手はそれを打っている。何とか打たないといけないのが打者」と、珍しく強い口調で3安打に抑え込まれた打線について言及した。

 5日楽天戦で今季最多の16安打、15得点を挙げたが、翌6日からの7試合では平均得点は2・29で2勝5敗と打線の湿り具合は深刻だ。開幕から調子が上がらない7番松田はこの日も4打数無安打。4回無死一、二塁では右飛、8回2死一、二塁では捕邪飛に倒れた。「つなぐ意識でやっている。打つ形は何も変えていない。右飛も悪くない。もったいない。悔しい。いい感じで打っても結果なので」と、なかなか安打につながらない中も自分の形を信じて打席に立つ。

 この日で3日から11泊12日でのロード9試合が終了した。遠征が続き、早出など打ち込む機会が少なかった。今日14日は札幌からの移動ゲーム。翌15日試合後には鹿児島へ移動し、16日には試合後千葉へ移動する。2戦連続本塁打の柳田は「チームが負けているので、いい結果を出してチームに貢献していきたい」と前を向いた。まだまだ過酷な日程が続く中、打線の復調が待たれる。【石橋隆雄】