眠れる主砲が、ついに目覚めた! DeNA筒香嘉智外野手(25)が、今季初アーチを放った。侍ジャパンでワールド・ベースボール・クラシック(WBC)をともに戦い、昨季9打席無安打だった阪神藤浪から、バックスクリーン右に突き刺す弾丸ライナーを放った。試合には敗れ、空砲となったが、待望の1号。練習用バットでは異例となる「アイピーセレクト社」とパートナー契約を、4月に結んだ。サポートを受けたバットで鍛錬を積み、筒香らしさ全開の時も近い。

 92打席目の筒香が、ついに目覚めた。3点ビハインドの5回2死走者なし。カウント2-2から藤浪の5球目を弾丸ライナーの軌道でバックスクリーン右まで運んだ。投げた藤浪も驚きの表情で見つめる規格外の弾道が、今季1号だった。3回にも1死一、三塁で中前へ運んで1点を返しており、2打席連続の打点。ただし試合は敗れ、待望の1発にも「勝つことがすべて、自分はどうでもいい。打っても負けたら意味がない」と笑顔はない。