DeNA筒香嘉智外野手(25)が待望の本拠地1号を放ち、試合を決定づけた。

 2点リードで迎えた5回無死一、二塁。ヤクルト原樹理の投じた真ん中高め146キロの直球を左中間スタンドに運ぶ2号3ランだ。

 お立ち台に上がった主砲は4月27日の阪神戦以来、7試合ぶりの本塁打については微動だにしなかった。

 「(打った瞬間?)普通です。自分の成績よりチームのことが大事。自分のことはどうでもいい」。細長い目をキリッとさせ、チームリーダーの自覚を口にした。

 この日2打数2安打3打点の活躍で打率も2割8分2厘とじわり上昇。日本を代表するスタープレーヤーらしく、子供の日には野球少年たちに“夢のアーチ”をプレゼントした。

 「チームの優勝のために全力で引っ張っていきます」。筒香の5月反攻はこれからだ。