俊足でならす中日京田陽太内野手(23)が伝説的プレーを再現した? 3回2死二塁から、右中間を破る適時打で先制の1点をたたき出した。

 「狙い球を絞って、積極的に打ちにいくことができました」。快足を飛ばして自身もゆうに三塁に到達し、オーバーラン。カットマンの二塁石川が返球を受けたまま、投げてくる様子がないのを見ると、スルスルと再び走りだし、本塁までおとしいれた。記録は三塁打と野選で、ランニング本塁打とはならなかった。

 思い出されるのは、語り草になっている87年の日本シリーズ。西武が日本一を決めた第6戦で、一塁走者の西武辻(現西武監督)が中前打で、巨人守備陣のすきを突いて一気に生還したシーン。状況は違うが、ドラフト2位ルーキーの走塁センスが光るプレーだった。