西武が“TKO”トリオに巻き返しを託す。今日25日オリックス戦から先発ローテーションを再編。6月の月間MVPを獲得した十亀(T)、リーグトップタイ9勝の菊池(K)、今シーズン負けなしの岡本(O)を投入する。

 正念場を見据えた組み替えだ。8月の週前半カードは上位の楽天&ソフトバンクと4位オリックス。この3球団との対戦成績はいずれも黒星が先行している。ここで白星を取り戻すことが9年ぶりVへの絶対条件。必勝を期して期待の3枚をぶつける。今季初の中5日で27日に登板する菊池は「監督、コーチも、もちろん3位キープではなく、さらに上を目指す意識。(登板)間隔を詰めてでも、と思ってもらえることはありがたいですし、それに応えられるかが大事」と覚悟を示した。

 3連勝した前カード日本ハム戦は計21得点と打線も好調。今日先発の十亀は「打線のいい波を崩さないように、リズムよく攻めたい」と口元を引き締めた。2戦目を任される岡本も「結果を出す。それだけです」と短い言葉に決意を込める。勝負の8月へ。“TKO”トリオが、まずはオリックス相手にこん身のパンチをたたき込む。【佐竹実】