ヤクルトが真中満監督(46)へ続投要請する方針であることが20日、分かった。3年契約の最終年の今季はここまで借金33の最下位と低迷するが、球団は手腕を高く評価。複数の関係者の話を総合すると正式な就任要請はまだされていないが、球団内では続投の方向で調整している。ただ真中監督は昨年に続き、最下位に低迷することへの責任を痛感しており、要請を受諾するかは不透明な状況だ。

 この日、広島に敗れて優勝の可能性が消滅。CS進出もほぼ絶望的な状況となった。しかし、不振の原因は主力に故障者が続出したことが大きい。雄平、畠山、川端、大引、投手陣では守護神の秋吉が戦列を離れており、前半戦ではバレンティンや小川も負傷し戦力がそろわず、球団としては監督手腕とは別の部分に敗因を見いだした。

 就任1年目の15年には14年ぶりのセ・リーグ制覇。今年7月26日の中日戦では史上4度目となる最大10点差をひっくり返して勝利した。衣笠剛球団社長兼オーナー代行(68)は常々「就任初年度に優勝した。彼は非凡な物を持っているし、能力がある」と話し、不振でも評価は変わらない。戦力がそろえば上位進出も可能であり、4年目の真中監督に託したい考えだ。