レギュラーシーズン3位のDeNAが同1位広島に4連勝し、日本一になった98年以来19年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。

 セ・リーグのCSで3位チームが日本シリーズに進むのは、07年に導入されて以来初めて。「下克上」を成し遂げた、アレックス・ラミレス監督(43)の采配がズバリとはまった。第3戦以降は、3試合連続で6人以上の投手をつぎ込んだ。本来は先発の今永、浜口らも救援で投入した。98年に日本一を成し遂げた「マシンガン打線」ならぬ、超積極的な「マシンガン継投」で流れを引き寄せた。

 ラミレス監督は「まず最初に、神様に感謝したいと思います、神様がこの栄光へと導いてくれました。そして横浜DeNAベイスターズのファン全員、球団の方全ての人に感謝したい。横浜にファンがいっぱい待ってくれていると思いますけど、本当にサポートしてくれました。そして、ここにいる広島ファンのみなさんにも感謝を申し上げたい。すばらしいファンの皆様で、本当にありがとうございます」と喜びを語った。

 阪神とのCSファーストステージから、ここまでの戦いを振り返り「本当に、どの試合も簡単に勝てた試合は1試合もなくて本当にエキサイティングな試合ばかりでしたけど、DeNAを代表して行くわけではなく、セリーグを代表して日本シリーズへ行くので、日本一になるための努力を尽くしたい。やはり、ピッチャーの頑張りが勝利を呼び込んだと思います。ピッチャーが頑張ったことで打者が奮起して点を取った。ピッチャーの頑張りが勝因だと思います。僕はただ決断しただけです。実際にやったのは選手なので、選手たちが頑張ったと思います。いつも僕は選手に言っているんですけど、どのようにシーズンを始めるかではなくどのように終えるか、なので、選手たちは諦めずにそれをやってくれたと思います」と選手をたたえた。

 28日からの、ソフトバンクとの頂上決戦に向けて「ベストを尽くして、必ず日本シリーズで勝ちたいと思います」と話した。