今季まで中日で内野守備走塁コーチを務めた奈良原浩氏(51)が、楽天2軍監督に就任することが12日、明らかになった。平石監督が1年で退任となり、三木2軍監督が1軍監督に内部昇格。今季2軍は投手がセットポジションに入ってから前進守備を敷かせるなど、攻守に緻密さを徹底してイースタン・リーグ初優勝を飾った。中日で今シーズン両リーグ最少45失策の鉄壁守備陣を築き、侍ジャパンではヘッドコーチとして小久保監督を支えた奈良原氏が路線を継承する。

石井GMはかねて、盗塁数の少なさやバントミスの多さを指摘。「それは野村(克也)監督が言う『弱者の戦術』じゃない。打って勝って、投げて勝って、という『王道の野球』を、僕たちはまだできない」と話したことがあった。1、2軍のトップから隙のない野球を根付かせる方針を明確にし、中長期的に優勝を争うチームづくりを進める。