球団からポスティングシステム(入札制度)を利用しての米大リーグ挑戦を容認されているDeNA筒香嘉智外野手(27)が29日、横浜市内のホテルで記者会見を行い、今オフにメジャー移籍を目指すことを表明した。

スーツ姿で会見場に姿を現した筒香は「ポスティングシステムにてメジャーリーグ挑戦を決断しました。人生の約半分をこの横浜の地で過ごすことができました。優勝はできませんでしたがクライマックスシリーズ3度、日本シリーズ1度を経験することができました。プロに入って良い時も悪い時もファンの皆様の温かいご声援で今の自分があると思っています。この場でファンの皆様にお礼を申し上げたく、会見を開かせていただきました。10年間ありがとうございました」とあいさつした。

筒香の獲得を目指す大リーグ球団について、米メディアのCBSスポーツは「特定の球団と結び付ける情報はまだない」とした上で、マリナーズ、ホワイトソックス、インディアンス、ロッキーズ、ジャイアンツの名前を挙げ、米ヤフーは「筒香はブルージェイズにとって理想的なターゲット」と記している。

◆ポスティングシステム プロ野球選手が海外FA権取得前に米球界に移籍できる制度。申請期間は11月1日~12月5日。MLB事務局が契約可能選手を全30球団に通知後、譲渡金支払い意思のある球団と30日間交渉できる。日本球団への譲渡金の額は、これまで日本の球団が設定し、上限2000万ドル(約22億円)だったが、昨オフから選手が結んだ契約の総額に応じて決まる変動制に改定された。