NPB入りを目指すBCリーグの選手たちが、11球団39人のスカウトの前でアピールを繰り広げた。

投手は1人1イニングで、9人の継投。野手も14人が出場した。無観客ながら緊張感のある試合で投打がかみ合い、巨人3軍に勝利した。

先発したBC石川・高田竜星投手(19=遊学館)は、1安打を許すも無失点。高卒1年目からリーグ戦17試合に登板しフル稼働している実力を見せた。

5番手で登板したBC栃木の手塚俊二投手(23=純真)は、2死から安打と2四球で満塁のピンチを招くも、最後は内野ゴロでしのいだ。最速150キロをマークし、持ち味を発揮した。

さらに7番手として7回に登板したBC栃木・堀越歩夢投手(23=東日本国際大)は、この日登板した選手で最速となる151キロを計測。巨人の高田誠スカウト部参与は「今年のリーグ前半戦よりも、さらに状態はよくなっていると思う。球速も出ている」と評価した。

野手では、4番に入ったBC信濃の岩田幸宏外野手(24=ミキハウス)が3打数3安打と打撃でアピール。そのうち2本が内野安打と持ち味を見せた。視察したヤクルト小川淳司GMは「打撃面だけでなく、足の速さも目立っていた」と話した。

巨人3軍の交流戦は、24日も無観客で行われる。選手たちは10月11日のドラフト会議に向けて、ラストスパートをかける。